2011年12月06日
うつ病の再発とは
休息と薬物療法でとりあえずまた走り始めることができますが、これだけではまたオーバーヒートを起こして症状が再発してしまいます。いくらエンジンオイルを補充して元の状態に戻ったと言っても、その後また同じように休むことなく無理な運転を続けていると、当然オイルがすぐに減ってしまい同じことを繰り返してしまいます。
すなわち、本来の自分にあった道を、自前のオイルの補充で間に合うペースで走ることができない限り、いつまでも外からお薬という形で、リサイクルしたオイルを補充したりエンジンの回転数を下げたりしなければならなくなってしまうのです。それでは、どのようにすれば薬を減らして最終的には止めることができたり、再発したりしないようにすることができるのでしょうか。
お薬と休息だけでも、うつ状態やストレス症状は改善いたします。しかし、ストレス環境が続いたりストレスへの抵抗力が弱かったりすると、薬を飲まなくなるとまた再発してしまいます。再発を防止するためには、心身のエネルギーの消耗状態を改善しておく必要があります。そのための方法として、積極的な休息としての『リラクセーション法』や省エネモードの生活に切り替えるための『認知行動療法』が有効と言われています。
すなわち、本来の自分にあった道を、自前のオイルの補充で間に合うペースで走ることができない限り、いつまでも外からお薬という形で、リサイクルしたオイルを補充したりエンジンの回転数を下げたりしなければならなくなってしまうのです。それでは、どのようにすれば薬を減らして最終的には止めることができたり、再発したりしないようにすることができるのでしょうか。
お薬と休息だけでも、うつ状態やストレス症状は改善いたします。しかし、ストレス環境が続いたりストレスへの抵抗力が弱かったりすると、薬を飲まなくなるとまた再発してしまいます。再発を防止するためには、心身のエネルギーの消耗状態を改善しておく必要があります。そのための方法として、積極的な休息としての『リラクセーション法』や省エネモードの生活に切り替えるための『認知行動療法』が有効と言われています。
2011年12月02日
うつ状態での薬の役割
前回のようなオーバーヒート状態になった場合どうすればいいのでしょうか。 車の場合であれば、まず停車してエンジンを冷やしオイルを補充します。人間の場合も同じです。まず仕事を休んだりストレス環境から離れたりして十分休息することが大切です。それから一般的には、お薬を使った治療が行われます。
今行われている薬物療法の一つに抗不安薬(いわゆる安定剤)があります。この薬は交感神経の緊張状態を和らげることで休息を促してくれます。必要以上にアクセルを踏み込んでエンジンをふかしたり、車が止まっているにもかかわらずエンジンがアイドリング状態で回っていたりするとエネルギーをどんどん消耗してしまいます。抗不安薬はそのような状態を改善してくれます。
もうひとつの代表的な薬として抗うつ薬があります。この薬の役割は、エンジンオイルを補給することで人間にとって脳というエンジンがまた回り始めることができるようにしてくれます。ただ、車の場合と違ってそれぞれのエンジンにぴったりと合ったオイルの種類と量を上手く選択しないと、副作用というエンジンの不調を起こしてしまいます。
今行われている薬物療法の一つに抗不安薬(いわゆる安定剤)があります。この薬は交感神経の緊張状態を和らげることで休息を促してくれます。必要以上にアクセルを踏み込んでエンジンをふかしたり、車が止まっているにもかかわらずエンジンがアイドリング状態で回っていたりするとエネルギーをどんどん消耗してしまいます。抗不安薬はそのような状態を改善してくれます。
もうひとつの代表的な薬として抗うつ薬があります。この薬の役割は、エンジンオイルを補給することで人間にとって脳というエンジンがまた回り始めることができるようにしてくれます。ただ、車の場合と違ってそれぞれのエンジンにぴったりと合ったオイルの種類と量を上手く選択しないと、副作用というエンジンの不調を起こしてしまいます。
2011年11月24日
うつ状態とエンジンオイル
しばらく間があいてしまいましたが、前回の続きから再開したいと思います。
昔、大型トラックに後ろから追いかけられる車の映画がありました。車を運転していると後ろから大きなトラックがピタッとくっついてどんどんスピードを上げてくるので、必死に走り続けなければならないという映画だったと思います。そういう状況では休みたくても休めないわけで、ただひたすら走り続けなければならなくなります。
このように車が無理な走り方でずっと休みなく走り続けるとオイルの減り方が速くなるのと同様に、ストレス環境の中でずっと生活し続けると、体内で作っているオイルの量では足らなくなってしまいどんどんと減ってしまいます。少しぐらい減ったオイルであれば自前で補充できますが、それができなくなってしまうのです。
アクセルを踏み込んで休むことなく走り続けることでオイルが減りすぎてしまい、最終的にはエンジンが過熱してオーバーヒートを起こしてしまいます。そのため、生活するために必要なエネルギーを創り出すことができず、省エネモードに切り替わった結果としての精神症状や身体症状が出てくるのです。
昔、大型トラックに後ろから追いかけられる車の映画がありました。車を運転していると後ろから大きなトラックがピタッとくっついてどんどんスピードを上げてくるので、必死に走り続けなければならないという映画だったと思います。そういう状況では休みたくても休めないわけで、ただひたすら走り続けなければならなくなります。
このように車が無理な走り方でずっと休みなく走り続けるとオイルの減り方が速くなるのと同様に、ストレス環境の中でずっと生活し続けると、体内で作っているオイルの量では足らなくなってしまいどんどんと減ってしまいます。少しぐらい減ったオイルであれば自前で補充できますが、それができなくなってしまうのです。
アクセルを踏み込んで休むことなく走り続けることでオイルが減りすぎてしまい、最終的にはエンジンが過熱してオーバーヒートを起こしてしまいます。そのため、生活するために必要なエネルギーを創り出すことができず、省エネモードに切り替わった結果としての精神症状や身体症状が出てくるのです。
2011年08月17日
うつ状態とは
うつ状態・うつ病というのは、何か得体の知れない病気にある日突然かかってしまったというのではなく、慢性的なストレスによる緊張状態のなかで休むことなく頑張って走り続けた結果、オイル不足によるオーバーヒートを起こしてしまった状態に例えることができます。
本人は一生懸命アクセルを踏みこみずっと頑張ってきたわけですので、さらに「頑張れ!」と言われても、もうそれ以上アクセルを踏み込めません。うつ状態やうつ病の方への対処方法として、頑張れと励ますことが禁止されているのは、このような理由によるのです。
車を走らせ続けているとエンジンオイルは減りますので、ガソリンスタンドで時々オイルを補充する必要があります。人間の場合は、少しぐらいの減少であれば、体内で作って自動的に補給するシステムがあります。そのため普段は意識する必要はありません。普通に日常生活を送っている限りは、夜ぐっすり眠っている間に、もしくは心身ともに休息を取ることができておれば自然にオイルを補充してくれます。
本人は一生懸命アクセルを踏みこみずっと頑張ってきたわけですので、さらに「頑張れ!」と言われても、もうそれ以上アクセルを踏み込めません。うつ状態やうつ病の方への対処方法として、頑張れと励ますことが禁止されているのは、このような理由によるのです。
車を走らせ続けているとエンジンオイルは減りますので、ガソリンスタンドで時々オイルを補充する必要があります。人間の場合は、少しぐらいの減少であれば、体内で作って自動的に補給するシステムがあります。そのため普段は意識する必要はありません。普通に日常生活を送っている限りは、夜ぐっすり眠っている間に、もしくは心身ともに休息を取ることができておれば自然にオイルを補充してくれます。
2011年08月17日
ストレスが続くと・・・
ストレスがずっと続くとどうなるかということについて自動車の故障を例にお話ししたいと思います。自動車の調子がおかしくてアクセルを踏んでもパワーが出ない、今にもエンストしそうだという状況を思い浮かべてみてください。そして、ついにはエンジンが止まってしまい動かなくなってしまいました。
修理サービス会社に連絡して来てもらい調べてみてもらったところ、エンジンや車体や電気系統などどこも異常なくガソリンも入っているという場合、いったい何が原因だと思われるでしょうか。車の場合、まず最初に確認するのがエンジンオイルの量です。エンジンオイルは、エンジンを回すために必要な潤滑油です。
エンジンオイルが十分あれば摩擦熱によるオーバーヒートを起こさずにすみ、アクセルを踏んだだけパワーを出してくれます。ところがオイルが減ってしまうとエンジンが過熱状態になりオーバーヒートを起こしてしまうのです。そうなると、アクセルを精一杯踏んでいるにもかかわらずスピードが出ず最終的には止まってしまいます。このような状況が、うつ状態では起こっているのです。
修理サービス会社に連絡して来てもらい調べてみてもらったところ、エンジンや車体や電気系統などどこも異常なくガソリンも入っているという場合、いったい何が原因だと思われるでしょうか。車の場合、まず最初に確認するのがエンジンオイルの量です。エンジンオイルは、エンジンを回すために必要な潤滑油です。
エンジンオイルが十分あれば摩擦熱によるオーバーヒートを起こさずにすみ、アクセルを踏んだだけパワーを出してくれます。ところがオイルが減ってしまうとエンジンが過熱状態になりオーバーヒートを起こしてしまうのです。そうなると、アクセルを精一杯踏んでいるにもかかわらずスピードが出ず最終的には止まってしまいます。このような状況が、うつ状態では起こっているのです。
2011年07月02日
手足の冷えとストレス
人間の身体の中でエネルギーを使う場所は、筋肉と脳と内臓の3つに大きく分けることができます。その時その時で最も必要な部位にエネルギーが優先的に供給されるようになっています。例えば、スポーツをする時は筋肉、食事をする時は胃腸というように、体中に張り巡らされた大小の血管の太さを調節することで血液量を変えるのです。
体表近くを流れている毛細血管という髪の毛よりも細い血管も、その時々の環境で太さを調節して血流量を変えています。例えば、寒くなると体温を奪われないように細くなり血液が体表近くを流れないようにします。気温以外にも、ストレスが加わった時も手足が冷たくなります。これは、戦うか/逃げるかという緊急事態のような状況下で、体の表面近くを血液が流れていると怪我をした時に出血し易くなってしまうからです。
一方、副交感神経が主に働いているリラックスしている時は、傷んだ細胞を修復したりエネルギーを再生したりするために身体の隅々まで血液を送り届けようと、皮膚表面に近い血管も拡張し温度も体温に近づきます。このように、ストレスと手足の温度は密接な関係があり、緊張していると手が冷たくなるのはこのような理由からなのです。
体表近くを流れている毛細血管という髪の毛よりも細い血管も、その時々の環境で太さを調節して血流量を変えています。例えば、寒くなると体温を奪われないように細くなり血液が体表近くを流れないようにします。気温以外にも、ストレスが加わった時も手足が冷たくなります。これは、戦うか/逃げるかという緊急事態のような状況下で、体の表面近くを血液が流れていると怪我をした時に出血し易くなってしまうからです。
一方、副交感神経が主に働いているリラックスしている時は、傷んだ細胞を修復したりエネルギーを再生したりするために身体の隅々まで血液を送り届けようと、皮膚表面に近い血管も拡張し温度も体温に近づきます。このように、ストレスと手足の温度は密接な関係があり、緊張していると手が冷たくなるのはこのような理由からなのです。
2011年06月09日
環境への適応反応
人間も含めて動物は環境に適応するように元来創られています。例えば春夏秋冬の季節の変化に対して、身体は少しずつ気候の変化に適応しようと身体の機能を自動的に調整していきます。ところが現代社会においては、エアコンの普及でドアから一歩外に出ればいきなり冬や夏ということが起こってしまいます。
その都度、身体は必死になって適応しようとするのですが、本来の自然の変化に少しずつ合わせてきた身体にとっては、急激な変化は大変な無理を強いられる不自然な状態であり大きなストレスとなります。これまでは自然環境に適応するよう機能してきた身体は、ここ数十年で人工的な文明環境に適応しなければならなくなったのです。
さらに、昼夜の区別が不明瞭となり情報量の増大に伴い休息する時間が減ってしまいました。睡眠や休息は「エネルギー再生」のための大切な時間です。睡眠中や休息している時には副交感神経というリラックスモードの自律神経が主に働き、エネルギーを再生したり傷んだ細胞を修復したりしているのです。
その都度、身体は必死になって適応しようとするのですが、本来の自然の変化に少しずつ合わせてきた身体にとっては、急激な変化は大変な無理を強いられる不自然な状態であり大きなストレスとなります。これまでは自然環境に適応するよう機能してきた身体は、ここ数十年で人工的な文明環境に適応しなければならなくなったのです。
さらに、昼夜の区別が不明瞭となり情報量の増大に伴い休息する時間が減ってしまいました。睡眠や休息は「エネルギー再生」のための大切な時間です。睡眠中や休息している時には副交感神経というリラックスモードの自律神経が主に働き、エネルギーを再生したり傷んだ細胞を修復したりしているのです。
2011年05月04日
fight, flight and freeze 反応
震災のような身に危険が及ぶ急激な環境変化により、脳は緊急事態と判断し、逃げたり戦ったりできるよう交感神経の働きを亢進させ、全身の筋緊張を高めると同時に心拍数や血圧を上げることになります。呼吸も浅く速い状態になり、時に「息をひそめる」という文字通りに止まったりすることもあるのです。
その結果、動悸や息苦しさを感じたり不安感をより強く感じたりします。特に息苦しさを感じている時には、胸の周囲の呼吸を行っている筋肉が緊張のためコルセット状態になっていることが多く、胸式呼吸に慣れている人にとっては息苦しく感じてしまうのです。
このような状況が朝から晩まで毎日続いていると、脳と身体がそのストレス反応を繰り返すことで学習してしまい、ストレスがなくなった環境になっても、何かあるごとに自動的に反応して症状が起こったりするようになるのです。このストレス反応自身は環境に適応するための正常な反応で、通常は時間と共に元の状態に戻っていきます。
その結果、動悸や息苦しさを感じたり不安感をより強く感じたりします。特に息苦しさを感じている時には、胸の周囲の呼吸を行っている筋肉が緊張のためコルセット状態になっていることが多く、胸式呼吸に慣れている人にとっては息苦しく感じてしまうのです。
このような状況が朝から晩まで毎日続いていると、脳と身体がそのストレス反応を繰り返すことで学習してしまい、ストレスがなくなった環境になっても、何かあるごとに自動的に反応して症状が起こったりするようになるのです。このストレス反応自身は環境に適応するための正常な反応で、通常は時間と共に元の状態に戻っていきます。
2011年04月26日
自律神経とエネルギー再生
自律神経には緊張モードの交感神経とリラックスモードの副交感神経の2種類があります。交感神経は、もともと動物としての人間が、戦うか逃げるかといった緊急事態や生きていくために身体を動かして活動する時に主に働いている神経です。そのような時には脳細胞や筋肉はフルに活動しており、そのためのエネルギーの消費量も増えています。
そのエネルギーの材料となる酸素や栄養素を血液により身体の必要な部位に補給するために、心臓のポンプ作用をパワーアップして心拍数を増やし血圧を高めているわけです。また、エネルギーは熱に変換され、一定の体温を維持するためにも使われています。このように、人はエネルギーを絶えず再生し続けなければ生きていくことができません。
バッテリーを充電しないと携帯電話が使えないのと同じで、人間も使ったエネルギーは必ず再生しておく必要があるのです。その材料が食べ物や水や空気であり、それらを身体の中に取り入れて加工して細胞やエネルギーに作り変えているわけですから、どのような材料を使うかがとても重要になります。
そのエネルギーの材料となる酸素や栄養素を血液により身体の必要な部位に補給するために、心臓のポンプ作用をパワーアップして心拍数を増やし血圧を高めているわけです。また、エネルギーは熱に変換され、一定の体温を維持するためにも使われています。このように、人はエネルギーを絶えず再生し続けなければ生きていくことができません。
バッテリーを充電しないと携帯電話が使えないのと同じで、人間も使ったエネルギーは必ず再生しておく必要があるのです。その材料が食べ物や水や空気であり、それらを身体の中に取り入れて加工して細胞やエネルギーに作り変えているわけですから、どのような材料を使うかがとても重要になります。
2011年04月06日
東日本大震災とトラウマケア
震災の翌日以来ブログをお休みしておりました。連日のあまりにも凄まじい状況を見聞きしながら、これからいったい何ができるのか何をすべきなのかをずっと考えてきましたが、少しずつ気持ちの整理ができてきたこともあり再開することにしました。これからは、トラウマケアも含めた内容を書き綴っていきたいと思います。
今回のような大震災によるストレスが長期間続くと、その環境を乗り越えるための自律神経系の交感神経緊張亢進状態などの心身のストレス反応も持続するため、そのことによる不眠、不安、動悸、息苦しさなど様々な症状が見られるようになります。これらは異常というよりは、そのストレス状況に適応するための正常な生理反応の結果の症状とも言えます。
このような症状が治まるためには、そのストレス反応を必要としない環境が必要となります。通常は、一時的なストレス反応で元の状態に戻るのが「安全で安心できる環境」がいつまでも整わない状態が続くことで、その反応を維持している神経ネットワークはそのパターンを学習してしまい、さまざまな心や身体の症状がいつまでも続いてしまうのです。
今回のような大震災によるストレスが長期間続くと、その環境を乗り越えるための自律神経系の交感神経緊張亢進状態などの心身のストレス反応も持続するため、そのことによる不眠、不安、動悸、息苦しさなど様々な症状が見られるようになります。これらは異常というよりは、そのストレス状況に適応するための正常な生理反応の結果の症状とも言えます。
このような症状が治まるためには、そのストレス反応を必要としない環境が必要となります。通常は、一時的なストレス反応で元の状態に戻るのが「安全で安心できる環境」がいつまでも整わない状態が続くことで、その反応を維持している神経ネットワークはそのパターンを学習してしまい、さまざまな心や身体の症状がいつまでも続いてしまうのです。
2011年03月12日
治療としてのストレス対策
神戸市三ノ宮の心療内科 ナチュラル心療内科クリニックです。
精神科や心療内科で処方されているほとんどの薬は、病気の原因治療ではなく症状を一時的にコントロールしているに過ぎません。そのため長期間服用し続けなければならなかったりするわけです。ストレスが関わっている場合、薬を服用しなくても大丈夫な状態にするためには、次の2つの要因を考慮する必要があります。
1つは、ストレスそのものの強さで、もう1つは自分自身のストレスに対する抵抗力です。これは風邪とかインフルエンザの場合と似ています。この時期に電車に乗ると、一人や二人は風邪やインフルエンザにかかっている人がいます。すぐ側で咳をしていたりするわけですが、現実的には風邪ウイルスがその瞬間空気中に広がったりしているわけです。
そのような状況でも発症せず健康状態を維持している人は多くいるのです。ところが、睡眠不足や疲労や栄養不良などで免疫機能が低下していると、いとも簡単にウイルスは侵入し身体の中でどんどん増殖していくのです。ストレスによる症状や病気も同じで、自分自身のストレスへの抵抗力を高めると同時にストレスそのものを減らすことが重要となります。
精神科や心療内科で処方されているほとんどの薬は、病気の原因治療ではなく症状を一時的にコントロールしているに過ぎません。そのため長期間服用し続けなければならなかったりするわけです。ストレスが関わっている場合、薬を服用しなくても大丈夫な状態にするためには、次の2つの要因を考慮する必要があります。
1つは、ストレスそのものの強さで、もう1つは自分自身のストレスに対する抵抗力です。これは風邪とかインフルエンザの場合と似ています。この時期に電車に乗ると、一人や二人は風邪やインフルエンザにかかっている人がいます。すぐ側で咳をしていたりするわけですが、現実的には風邪ウイルスがその瞬間空気中に広がったりしているわけです。
そのような状況でも発症せず健康状態を維持している人は多くいるのです。ところが、睡眠不足や疲労や栄養不良などで免疫機能が低下していると、いとも簡単にウイルスは侵入し身体の中でどんどん増殖していくのです。ストレスによる症状や病気も同じで、自分自身のストレスへの抵抗力を高めると同時にストレスそのものを減らすことが重要となります。
2011年03月10日
治すという言葉の意味
神戸市三ノ宮の心療内科 ナチュラル心療内科クリニックです。
「治癒システム」に焦点を当てると、新しい医療の可能性が見えてきます。近代西洋医学では、症状や病気は個人の身体の中で起こっている異常と考え、それを薬や手術などの力で取り除こうとしてきました。もともと持っている治癒システムとしての『治る力』をいかにして高めるかという視点から考えてこなかったのです。
薬物療法が中心の今の現代医学ですが、薬は基本的には病気の根本的な原因を治しているわけではありません。薬は結果として認められている心身の様々は症状や病態を一時的にコントロールしているに過ぎません。それを『治す』という言葉を使うことであたかも薬自体が病気を治しているかのように錯覚しているのです。
そのため、症状が良くなると病気が治ったと思い薬を飲まなくなってしまいます。しかし、根本的な原因が解決されていなければ、薬を止めることで当然また悪化します。そのことを医学的には、いったん薬で治った病気が『再発した』と表現したりします。例えば、ストレスが影響する病気はストレス対策をしない限り再発を繰り返すのです。
2011年03月07日
治癒システム
神戸市三ノ宮の心療内科 ナチュラル心療内科クリニックです。
今の時期に流行っている風邪やインフルエンザは、基本的には何もしなくても大部分の人は治ってしまいます。タミフルやリレンザといった抗ウイルス薬ができたのは最近の話で、以前はそういった薬はなかったわけですが、水分を十分に取って身体を温めて休養するといった養生を心掛けることで自然に回復してきたのです。
市販薬や病院で処方される風邪薬には、原因となるウイルスに効いたり免疫力を高めたりする成分は含まれていません。抗生物質が処方されることもありますがウイルスには効果はなく、二次的な細菌性の気管支炎などの症状を予防することが主な目的となります。すなわち風邪薬の役割は、原因治療ではなく症状を軽減することなのです。
抗ウイルス剤や抗生剤は、病気の原因となるウイルスや細菌の数を減らすことで、免疫機能などの「治癒システム」が回復に向けて上手く働くようにする手助けをしているに過ぎません。実際には、免疫系などの「治癒システム」が機能して健康状態が回復しているのです。睡眠不足・疲労・ストレス・栄養障害などは、この働きを妨げる要因となります。
今の時期に流行っている風邪やインフルエンザは、基本的には何もしなくても大部分の人は治ってしまいます。タミフルやリレンザといった抗ウイルス薬ができたのは最近の話で、以前はそういった薬はなかったわけですが、水分を十分に取って身体を温めて休養するといった養生を心掛けることで自然に回復してきたのです。
市販薬や病院で処方される風邪薬には、原因となるウイルスに効いたり免疫力を高めたりする成分は含まれていません。抗生物質が処方されることもありますがウイルスには効果はなく、二次的な細菌性の気管支炎などの症状を予防することが主な目的となります。すなわち風邪薬の役割は、原因治療ではなく症状を軽減することなのです。
抗ウイルス剤や抗生剤は、病気の原因となるウイルスや細菌の数を減らすことで、免疫機能などの「治癒システム」が回復に向けて上手く働くようにする手助けをしているに過ぎません。実際には、免疫系などの「治癒システム」が機能して健康状態が回復しているのです。睡眠不足・疲労・ストレス・栄養障害などは、この働きを妨げる要因となります。
2011年03月03日
最適治癒環境
神戸市三ノ宮の心療内科 ナチュラル心療内科クリニックです。
人も含め地球上の全ての生物は、その時々の環境に適応しながら健康を維持したり病気を治したりする力を持っています。この本来備わっている能力を最大限に発揮できるような環境を整えるという視点から、近年『最適治癒環境(Optimal Healing Environment)』という概念が欧米で注目されています。
これは、治癒過程を支え促進し全人的関わりを目指すための環境を示す言葉として2004年にJonasにより提唱されました。この考え方においては、身体的・心理的・社会的・霊的・行動医学的などの各視点から健康を維持するための最適な環境を整えることの重要性が強調されています。
誰でも本来持っている健康を維持するための「治癒システム」が何らかの理由で上手く働いていない場合や、「治癒システム」の修復能力を超える障害が起こった場合に人は体調を崩したり病気になったりします。どのような病気になるかは各自の遺伝的素因や環境要因により決まってきます。
この「治癒システム」を最適化するためのさまざまな要因を『最適治癒環境』と表現し、医療の役割は正にこの最適治癒環境を整えることに他ならないと私は考えています。
人も含め地球上の全ての生物は、その時々の環境に適応しながら健康を維持したり病気を治したりする力を持っています。この本来備わっている能力を最大限に発揮できるような環境を整えるという視点から、近年『最適治癒環境(Optimal Healing Environment)』という概念が欧米で注目されています。
これは、治癒過程を支え促進し全人的関わりを目指すための環境を示す言葉として2004年にJonasにより提唱されました。この考え方においては、身体的・心理的・社会的・霊的・行動医学的などの各視点から健康を維持するための最適な環境を整えることの重要性が強調されています。
誰でも本来持っている健康を維持するための「治癒システム」が何らかの理由で上手く働いていない場合や、「治癒システム」の修復能力を超える障害が起こった場合に人は体調を崩したり病気になったりします。どのような病気になるかは各自の遺伝的素因や環境要因により決まってきます。
この「治癒システム」を最適化するためのさまざまな要因を『最適治癒環境』と表現し、医療の役割は正にこの最適治癒環境を整えることに他ならないと私は考えています。
2011年02月25日
自由診療の心療内科クリニック
初めまして。私は神戸三宮で薬を全く使わない自由診療の心療内科クリニックを開業しています。
このブログでは、ストレスが影響している心や身体のさまざまな症状や病気を自分自身で治す方法や、これからの時代の新しい医療や健康の考え方について、私のこれまでの経験に基づいた個人的な考えを書き綴っていきたいと思います。
病院(クリニック)とはこうでなければならないという決まった約束事はないと考えております。そこで、「病気を治す場所」という修理工場のような病院ではなく、病を持った患者さん自身が癒し癒されて良くなっていく「場(環境)」としての医療施設がこれからは必要ではないかと考え、6年前に保険診療のクリニックとして開業しました。
開業後できるだけ薬は使わない診療を行っておりましたが、日本の保険医療制度上、国が認可した薬物療法を中心とした標準治療しか行うことができず、副作用とのバランスを考えながら短時間で診療することが次第に苦痛となり、「最適治癒環境」を提供するクリニックを実現するために、2009年の夏に思い切って自費の自由診療に切り替えました。
次回から、クリニックの基本的考え方である「最適治癒環境」について、少しずつ書いていきたいと思います。
このブログでは、ストレスが影響している心や身体のさまざまな症状や病気を自分自身で治す方法や、これからの時代の新しい医療や健康の考え方について、私のこれまでの経験に基づいた個人的な考えを書き綴っていきたいと思います。
病院(クリニック)とはこうでなければならないという決まった約束事はないと考えております。そこで、「病気を治す場所」という修理工場のような病院ではなく、病を持った患者さん自身が癒し癒されて良くなっていく「場(環境)」としての医療施設がこれからは必要ではないかと考え、6年前に保険診療のクリニックとして開業しました。
開業後できるだけ薬は使わない診療を行っておりましたが、日本の保険医療制度上、国が認可した薬物療法を中心とした標準治療しか行うことができず、副作用とのバランスを考えながら短時間で診療することが次第に苦痛となり、「最適治癒環境」を提供するクリニックを実現するために、2009年の夏に思い切って自費の自由診療に切り替えました。
次回から、クリニックの基本的考え方である「最適治癒環境」について、少しずつ書いていきたいと思います。



